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凍夜

第6章 浸食



「……俺、確かに、静香に復讐したくて、近づいた。なんか弱味を見つけたくて……。」


マサシが顔をあげて目尻の涙を指で払った。



「そしたら、あの女、俺のことクソガキ扱いで足げにされて、俺は頭にきちゃって意地でもなんとかしたくて、ついムキになった。」


「……うん、」

私はマサシの横顔を見つめていた。



「俺の運転する車の助手席になんとか連れこんだんだけど、家によってけ言われて部屋に入った。あの女に、突然、下半身を襲われて
俺は……。」


マサシが唇を噛んだ。

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