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凍夜

第6章 浸食



「どうしてそんなこと言うの?マサシは汚くないよ、一緒なんでしょ?私たち。」


「俺は、言ったじゃん……。ワンになったって。」


マサシが鼻をすすりながら言った。


「意味がわからないよ、ワンって私のことなの?」

私は少し強い口調で訊いた。



「違うよ!……だから、俺は、静香の犬になったんだよ。」


「犬……?」

私はピンと来なかった。

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