凍夜
第6章 浸食
メスの本能丸出しで、たけび狂う静香の姿を見ているとマサシの胸の中の炎が、鋭く尖った。
《もっと、狂えばいい。》
《壊れてしまえ……!》
マサシはポケットにしのばせていたブツを取り出した。
外国人の友人から譲り受けた物だった。
《コレ、オンナ、クルウヨ!》
《LSD シート……》
マサシは静香の唇に指をこじいれた。
静香はマサシの指先にねっとりと舌を絡ませてきた。
静香は瞼を閉じていた。
マサシは静香の舌の裏に、LSD シートを仕込んだ。
静香の舌が戸惑うように動きを止めた。
瞼が開き不思議そうな目でマサシを見た。
「……プレゼント……」