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凍夜

第6章 浸食


《今、私の立ち止まっているこの道は、私達の軌跡だ……。》



時代にのまれ、時に削られて細くなっても流れはいつまでも変わらない。



《変えさせたくない……。》



私はコートの襟に顔を埋めるとまた歩き出した。

目の前に続く道は、銀色の闇を乗せて艶やかに輝いていた。



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