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凍夜

第1章 氷雨



「リナってば……!」


マサシが私の手を握った。


私はマサシの左手の甲にある、青い薔薇のタトゥーを見つめた。


信号が赤で、車は停車していた。


そして、私達は、やっと目を合わせた。

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