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あなたの側で・・・

第3章 心の闇


「もしもし」


蓮からの電話で嬉しいはずなのに
自分の中ではなぜかもやもやしていた
家にいると思い出すからなのか
怒りと悲しみが再び込み上げてきたが
ぐっと堪え明るい声で電話に出た


「遅くなって悪かったな。もう寝てたか?」


「ううん。まだ起きてたよ」


「そうか。これが美桜との初電話だな」


「そうだね」


蓮の嬉しそうな声を聞くと
堪えていたはずなのにイライラが
押さえられずそっけない返事を
してしまった

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