あなたの側で・・・
第3章 心の闇
もうダメ・・・
そう思った瞬間・・・
「てめぇ何やってんだよ!!!」
蓮斗が私から男を引き離した
「俺の女に手だしてんじゃねぇよ!!!」
「っ!」
男を一発殴り私のところに駆け寄る
ビクビク震えている体を優しく包み込むように
抱きしめてくれた
「美桜・・・」
私はただただ泣き続けた
男はいつの間にかいなくなっていた
「すぐに助けてやれなくてすまない・・・」
蓮斗の言葉にただ首を振る
ふと蓮斗を見ると手の甲から血が出ていた
「蓮・・・斗、怪我してる・・・」
「こんなのたいしたことないよ」