
ストリートガール
第3章 ギャル
「坂本さーん。」
ドアの向こうからヒデ君が、呼んだ。
「ハーイ。」
「どうぞー。」
〈カチャッ〉
ドアを開けるとヒデ君が、ラブソファに、腰かけて待っていた。
《なりきってんじゃん?》
「どうぞこちらへ、お掛け下さい。」
ヒデ君が、真向かいに置かれたベッドを指さした。
私は、ベッドに膝を揃えるようにして座った。
「今日はどうされましたか?」
「なんか風邪ひいたみたいで……。」
「風邪ですか?どんな症状でしょう?」
「えーと、喉が痛くて熱っぽいんです。」
「どこが熱っぽいんですか?」
ヒデ君先生は、いやらしい笑みを口元に浮かべた。
《期待に応えないとならない……!》
「胸とか、ココとか……。」
私は、恥ずかしそうに下半身を指さした。
「オッパイと、なんですか?」
