
ストリートガール
第3章 ギャル
「マヤー!」
翌日、学校に行ったらソノミが私に泣きついてきた。
「おはよ、あれ?どうしたの?」
ソノミが私の腕に子犬のように絡み付きしゃくりあげた。
「カズ君、別れるって言うの……。」
「ハァ?何でまた?」
「私のこと、最初からナイ話だってゆうの……。」
「……。」
「結婚とかしてくれるって言ってたのに、結婚相手がちゃんといるとか言っちゃって、もぉ、よくわかんなくて!」
「ソノミは本当に好きだったんだね……。」
「まだ好きだよ?終わってないよっ?」
ソノミは私から手を離すと、地団駄を踏むような足つきで、私をにらんだ。
「ソノミ、どうしたいかよく考えな?私はガチだと思ってるし。」
「マヤー!どこ行くの?こんな時一緒にいてよ!」
ソノミの叫び声が聞こえたけど私の怒りは収まらなかった。
《結局、中学生ってブランドなだけでオモチャみたいな扱いしやがって》
