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不良に良好

第5章 5



「…チッ…」

階段で足がもつれそうになる。

が、絶対に陽太を離さなかった。

陽太も、振り解こうとはしなかった。

途中で入谷とすれ違った気がする。
何か言っていたような気もする。



全部どうでもいい。


「ね、このまま学校抜け出そっか。」


「えっ…」


俺は陽太の返事も聞かず、上履きのまま昇降口を出た。





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