初恋2
第7章 春の母親
教頭の方は軽蔑した目でこちらを見てくる。
あぁ、きっと生徒たちからもそんな目で見られるんだろうなぁ…
かなり、きつい…な。
でも、
本当のことだから。
「僕は何をいわれても構いません。」
校長は
「一応、全校生徒の前で話をしてもらってもいいかな?」
と、言い出した。
理由はこうだった。
生徒の中には何も言えずに苦しんでいる子がいるはずだ。
そんな子達のためにもどんなものなのか話してほしい。
とのことだった。
そんなの。
簡単に話すよ。
生徒のためなら。
いつだって相談にのるし。
自分の場合、
“初恋”
だしね。