食わず嫌い
第2章 アイス
ポタポタ……
溶けたアイスが俺の手を伝って床に落ちる。
すると桐也がいきなり俺の手を舐めた。
「…あんまりお前がうまそうに食べるから」
そう言って桐也は、俺の食べかけのアイスにかぶりつく。
「あっ……お、俺のアイスだぞっ……」
「大丈夫だよ、まだいっぱいあるから」
独り占めするなんて俺は子供か、と自分に突っ込んでみる。
いや、違う……
俺が突っ込みたかったのはそこじゃなくて…。
桐也は2本目のアイスを持ってきた。
「お前病人なんだから、オレが食べさせてやるよ」
そう言うと、紙をめくったアイス棒を俺の口元に持ってった。
「ほら、もう溶けかかってるから、下から舐めあげないと」
なぜか言われるままに、俺はアイスを舌で舐め上げた。
甘くて冷たい…。
だんだん熱が引いていく。
その時、俺の舌先に何か柔らかいものが当たった。
アイスではないもの…。
だけどバニラ味。
気付くと、すぐ目の前に桐也の顔があった。
桐也は舌を出して、俺と同じようにアイスを舐めている。
アイスの面積が小さくなると、俺たちは我先にとアイスを奪った。
「……ん、はぁ………」
棒にアイスは残ってない。
だけど俺たちはお互いの舌を舐め上げていた。
「……はぁ……桐……也っ……」
また頭がぼおっとしてきた。
だめだ、まだ足りない。
舌はまだバニラの甘い味を欲しがっている。
「……もう一本いっとく?」
俺と桐也の、アイス争奪戦が始まった。
溶けたアイスが俺の手を伝って床に落ちる。
すると桐也がいきなり俺の手を舐めた。
「…あんまりお前がうまそうに食べるから」
そう言って桐也は、俺の食べかけのアイスにかぶりつく。
「あっ……お、俺のアイスだぞっ……」
「大丈夫だよ、まだいっぱいあるから」
独り占めするなんて俺は子供か、と自分に突っ込んでみる。
いや、違う……
俺が突っ込みたかったのはそこじゃなくて…。
桐也は2本目のアイスを持ってきた。
「お前病人なんだから、オレが食べさせてやるよ」
そう言うと、紙をめくったアイス棒を俺の口元に持ってった。
「ほら、もう溶けかかってるから、下から舐めあげないと」
なぜか言われるままに、俺はアイスを舌で舐め上げた。
甘くて冷たい…。
だんだん熱が引いていく。
その時、俺の舌先に何か柔らかいものが当たった。
アイスではないもの…。
だけどバニラ味。
気付くと、すぐ目の前に桐也の顔があった。
桐也は舌を出して、俺と同じようにアイスを舐めている。
アイスの面積が小さくなると、俺たちは我先にとアイスを奪った。
「……ん、はぁ………」
棒にアイスは残ってない。
だけど俺たちはお互いの舌を舐め上げていた。
「……はぁ……桐……也っ……」
また頭がぼおっとしてきた。
だめだ、まだ足りない。
舌はまだバニラの甘い味を欲しがっている。
「……もう一本いっとく?」
俺と桐也の、アイス争奪戦が始まった。