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ネムリヒメ.

第7章 知らない自分.




するとそんなアタシを見て渚くんが声を出して笑いだす


「ちょっ…なんで笑うの」

このオトコの笑いのツボはきのうからホントに不明だ



「ふ…ははっ、ほんと面白いオンナ…」




「は…!?」

意味不明!!


でもあれ…

そんなこと…前にも言われなかったっけ………!?

いつだっけ…………って、


「アタシはちっとも面白くない!!」

「怒んなよ…」


笑いを堪能し終えた渚くんが優しく髪に触れて今度は微笑む


「っー…」


ちょっと、急に笑わないで

意地悪言ったり急に優しかったり…

そのたびに、心臓が持っていかれる


あんな抱かれ方したのに…

あんな…

思い出したらカラダの奥がゾクリと疼いて鳥肌がたった

ッ…!!
ぇえっ、ちょっと待て待て、今の…なに……
カラダの奥が…ゾクゾクした…

ヤバいアタシ…
おかしいよ

彼ならいいと勝手に許してしまっている自分がどこかにいる

ううん、それだけじゃない

いつのかまにか、渚くんにココロまで許してしまいそうになっている自分に戸惑った




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