テキストサイズ

ネムリヒメ.

第13章 シャンパン☆ストロベリー.






………………


「葵くんっ、葵くんってば!!」


朝の青白い光が差し込むベッドの上で彼のカラダを必死に揺するアタシ

時間は、朝の6時


"明日は朝から遊ぶから、何があっても絶っっ対起こして…"


きのう彼に言われた言葉を思いだし、必死に彼のカラダを揺すり続ける


が、


長い睫毛を伏せた彼の綺麗な顔からは起きる気配なんて微塵も感じられない様子だった


「ねぇってば…」


彼が寝不足なのは重々承知している

しかし、あれだけきのう言われた以上起こさない訳にはいかない


夕べはセットされていた髪はサラサラに戻り、少しはだけたガウンから覗く肌からはほのかにソープの香りがする


思わず見とれてしまう程の、彼の綺麗な寝顔

アタシが彼の目にかかった髪をそっとはらうと、葵くんはおもむろに寝返りをうつ


それによってさらにはだけた首もとからは綺麗な首筋と鎖骨がみえ、女性にはない男性特有のカラダつきに異性であることを改めて意識させられる


ゴクリ…


って、唾飲まないのっ!!

でもホント…

カッコいいな…


楓が一番カッコいいはずなのに、そんな風に見えるのは、イチゴのように甘い彼の優しさに魅せられたから…なのかな




ストーリーメニュー

TOPTOPへ