ネムリヒメ.
第14章 シュガー&スパイス
バシャンッ…
揺れるお湯の音が、甘ったるい倦怠感に落ちそうになる瞼を押し上げる
「ぇ…葵くん!?」
「お風呂…入るっていったでしょ」
ぇ、入るって…
戸惑うアタシをギラギラ光らせた彼の目が見つめる
「まだ途中…」
それだけ言うとアタシを顎を抑え、唇を塞ぐ彼
「ん…はぁ…」
お湯の揺れる音と漏れる吐息が湯気だつバスルームに反響してやけに大きく聞こえる
「いっぱい鳴いて…ここならちーちゃんの声、よく聞こえるから…」
「あっ…んん!!」
お湯の中で胸の突起を摘ままれ、甘い声がバスルームに響く
バスルーム全体に反響する自分の淫らな声
それに恥ずかしく堪らなくなって口をつぐむ
しかし、
「我慢しないで…」
「ひゃ…っ…ん…」
耳元で喉をクスリとならしながら囁く彼に、蜜が溢れた秘部をなぞられ声が漏れる
そして、葵くんはアタシを正面から抱き上げるとバスタブの縁に座らせた