ネムリヒメ.
第14章 シュガー&スパイス
「やぁっ!!…そこっ…んゃっ」
「ここ…ね」
「あっ…ああ…っー!!」
アタシを容赦なく責め立てる彼の熱に、全身の血が沸騰したようにカラダが疼いて熱くなる
不安定なバスタブの縁の上で落ちないようにカラダを固定され、身悶えても逃げ出せないのは必然的で、それをいいことに探られたアタシのなかの弱いところを徹底的に煽られる
「葵くん…っ、待っ…てぇ」
「なに、やめていいの!?」
「や…だ!! アタシ…変んんっつ!! なんか、あっ」
「気持ちいいでしょ……こーこ…」
「ひゃっ!! ぁあっ」
再びアタシのなかでなにかが膨らんで、今にもそれが弾けそうだった
「やぁっ…やぁっ!!」
グチュ…グチュ…
甲高くなるアタシの声
ふたりの熱が繋がる部分から響く、水っぽく変わっていく蜜音
「力抜いて…もっとキモチよくしてあげるから」
「んんっ…ム…リぃ」
それが近づくほどカラダに力が入って、理性なのか羞恥心なのか、なにかがそれの解放を拒もうとする
しかし…
「…ほら」
クチュン…
低く甘い声で囁いた葵くんの熱い舌が、アタシの耳を舐めあげた瞬間だった