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ネムリヒメ.

第3章 無くしたモノ.





んー…美味しい

目の前の美味しい食事にパクパクとフォークが進む


「んー♪いいねー、オレそうやっていっぱい食べてくれる子すきー」


斜め前に座っている葵くんがアタシを眺めながら嬉しそうに笑いかけてきた


「あ、つい…」

アタシそんなにがっついてたかな!?と、顔を赤くして口元を抑える


「…葵くんは女の子ならどんな子でもスキじゃん」


ええっ!?

隣をみれば聖くんが口を尖らせていた


「聖、まだいじけてんのー!?」

「べっつにー、ただ暴力反対…」

「あのねー、それをお前が言うな!!」

「ぁーぁ、痛かったなぁ…」

「………」

「ちょっ、ナギも黙ってないでフォローしてよ」

「葵に関してはフォローするトコねーよ…そのまんま…」


口を尖らせていじけてる聖くん

そんな聖くんとやり合う葵くん

そして、しれっと食事を続ける渚くん


目の前で繰り広げられる3人のそんな会話

ちょっと賑やかで、なんとなく自然と気持ちが楽になる




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