ネムリヒメ.
第22章 あの夜の…….
…怖いっ
怖いくらいに、カラダが敏感になっている
「は…あ……」
喘ぐ息…
だけどどうしようもなく、それを堪えることしかアタシにはできない
「腰…揺れてるよ」
「やめ…て…ぇ…ッ…」
秘部の蕾がジンジンする
蕩けた蜜部から液体が溢れだしてくる
こんなの嫌なのに…
嫌なのに、快楽という火をつけられ、このままじゃ苦しくておかしくなってしまいそうだった
苦しくて…
苦しくて、涙が瞳に滲む
「や…ッ…あっ、あぁ…」
苦しさの混じる自分の甘い声
あぁ…
目の前にいるのが、このオトコではなく、いつも自分の側にいてくれる誰かなら…
…触れてほしい
すぐにでも、めちゃくちゃにしてほしい…
素直になることが許される状況なら、間違いなくそう言ってる
掻き立てられるそんな欲望
でも…
「は、あ…っ、助け…て」
「それ…おねだり!?」
違…う…
今は違う…っ
ゆるゆると弱々しく首を横に振る
すると、甘いハスキーボイスが口元を歪めながら、カチャッと手錠の鎖を鳴らしてアタシを引き寄せた
「あぁ…アイツらか。心配しなくても、きっと誰もこないよ」
「え…」
微笑んで返されたその一言に、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた
「アイツらは間違いなくキミを探してる。だけど、ここにはこない」
なに…言って…
オトコの言葉を理解しようとするのに、頭が回らない