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ネムリヒメ.

第5章 シャンプーとアイスクリーム.







「ッ…はぁ…はぁ…っ」


彼に解放されたアタシは壁づたいに力なくその場に崩れ落ちた


口を手の甲で抑えて、軽く肩で息をする


信じらんない…なんかアタシ変だ


カラダが熱かった


キスだけでこんなになるなんて…


気持ちがよくて、どこかにその先をねだってしまいそうな自分がいることに少し困惑する


そんなアタシを満足げに彼は眺めると、しゃがみこんでアタシの赤くなった顔をみて口元を歪めた


「立てよ…こんなんで腰砕いてたらカラダもたねぇよ」

「っ!!」


彼に両腕で抱きあげられ、再び壁に押しつけられ瞬く間もなく唇を塞がれる

さっきと違って、今度は深くてとろけるような甘い舌遣いに頭の芯が痺れるようで、

すぐに力は抜け、ものの数秒で立ていられなくなってしまう

それを見かねてか、アタシの脚の間に膝を割り入れて腰に手を添える彼

唇の間から甘い吐息と蜜の絡まる音が漏れた




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