ネムリヒメ.
第5章 シャンプーとアイスクリーム.
アイスを食べながら聖くんと他愛もない話をする
「よかった」
「ん?」
「ちーちゃんが甘党で」
「うん♪」
「オレ、超甘党なんだけど、ここ…誰も付き合ってくれる人いなくて困ってたんだよね」
「そうなんだ」
葵くんはさっき甘いの苦手って言ってたし
渚くんには甘い物のイメージがまったく浮かばない
「糖分って大事なのに、甘党だからって子供扱いされるし…」
糖分は大事って…確かに大事だけど…
「子供扱いって…聖くん、歳聞いてもいい?」
「ん…? ちーちゃんと一緒だよ♪」
「えっ、そうなの!?」
「そっ♪」
同じくらいかなとは思ったけど、実際同じ歳だと聞くと親近感が沸いてちょっと嬉しくなった
出会ったばかりとはいえ、気の持ちようがだいぶ違う
ちなみに、渚くんと葵くんはふたりともアタシたちの4つ歳上だとか…