テキストサイズ

未知夢

第9章 異動

 必死に前進しながら、なんとか高円寺綾のいるマンションに着いた。


 まだ彼女は落ちてきていない。


 繁は中に入りエレベーターを探す。


 入ってすぐ右の突き当たりにそれはあった。


 だが、思いもよらない事態がおこる。


 エレベーターの扉にある貼り紙が繁を打ち崩した。


「えぇっ!?」


≪故障中≫


「本気と書いてマジか……」


 繁はガックリと膝から崩れた。


 すると、外から大きな肉魂が落ちる音がした。



『――ドスッ!!』



 また、めまいが繁を襲う。


―――
――――
―――――


『ピーーーン』



 一瞬、世界が変わった。


 細かく黄色い星がチラチラ見えた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ