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未知夢

第10章 身心

「そこはリアルにはいらねぇよ……じゃあ、この世界で元に戻るには真実を知り得なければいけないってことか……」


〔それだけじゃない……出来る事なら、この世界での滝繁をやり直したいんじゃないのか?〕


 心の言う事は、すべて自分自身のつかえになる所ばかりだった。


「お前、俺の心なんだろ。なんでお前がそれを打破する方法を知ってんだ?」


 心はクスッと笑った。


〔確かに心だが、こうやって目の前に現れることが出来るのはもうひとつの力が成すこと。その力は人間の心と脳にあり、いくら探ろうとも知り得る事はない未知なる部分。いま、お前はその力を発揮して不思議なことを感じている。超能力と同じだ。夢の世界に自由に入り、現実を動かす。それが出来るようになったのは未知夢で一番掴み取る事が困難な石を掴んだ事から始まった〕




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