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未知夢

第11章 確保

 自分が高校を卒業し、無事に大学に合格したら、どうどうと付き合おうと二人で決めた。


 だが、一浪した。


 当時、彼女は自分より7つも上。


 結婚も焦っていた年頃。


 翌年、二浪した時点で、彼女から引導を渡された。


 その頃、自分の心の隙間を埋めてくれたのが彗星の如く現れた天使、高円寺綾だった。


 歌はそれほど上手くはなかったが、一生懸命さが光っていた。なにより清楚なイメージで嫌味もなく賢い。


 誰からも好かれるアイドルだった。


 だが、突然の自殺。ファンの中には後追い自殺する者も現れた。


 数ある芸能人の中でも、心から愛せるのは彼女だけだった。



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