テキストサイズ

未知夢

第11章 確保

〔普通は次に見る確率ってかなり低く、20年後とかだぜ。2日3日の間で見るもんじゃねぇ〕


「そう言われても……おい、これってチャンスだよな!?」


〔チャンスかどうかはお前次第。だが……〕


「だが、なんだ?」


〔夢塊の石は必要ない〕


「むかいの石!? なんだそれ?」


〔緑の石は、もう取らなくていいってこと〕


「わかったよ。でも、あの石、夢塊って言うんだな」


〔言ってなかったか? 夢塊ってのは石だけじゃなく、前方で飛び交う3つの塊の全てを言うんだ〕


「そうなん! ま、どうでもいいわ」


 繁は前を向き、中腰に構えた。


『前を見るがよい』


 前にも聞いたことがある、心とは違う声。やはり今、見ているのは同じものなのか?




ストーリーメニュー

TOPTOPへ