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未知夢

第14章 滝繁

〔高円寺綾を、心から憧れの女性と思っていたお前は……〕


「壁にあった、装飾品のナイフで……」


 繁は震える自分の手を見つめた。


「なんで今さら思い出すんだよ……俺が立派な犯人じゃねぇかよ……自首するよ……俺、自首するよ」


〔まあ、待てよ……事がすべて終わってからでも遅くない〕


「じゃあ、あの俺の後に自首してきたバケモンは誰なんだよ!! お前知ってんだろ!!」


〔バケモンて……白鳥沢美智雄だったっけ? それは、まだわからない。俺は未来までは読めない。おそらく、この後に絡んでくる。そして、全体がハッキリしてくる〕


「俺はやつ(白鳥沢美智雄)が殺したんだと思っていた。やつの手から森屋を守って真実を聞き出そうと思って来たんだ」


〔まだ、その辺にはいそうにないな。やつの目的がなんなのかも気になる……〕



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