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未知夢

第14章 滝繁

「さっきから聞いてれば……ほんま訳わからねぇよ。俺を守る? 滝の犯行を止める? なんのこった? 綾子の状況を確かめるって、こいつの昔のファンならみんな思ってることだ。みんな、今の高円寺綾を知りたいんだよ!!」と、森屋はリビングの入り口に立つ綾子を指差して言った。


「お前が余計なことをしなきゃ、高円寺綾はもっとビッグになってただろうな」


「知らなかったって……妹なんて知らずに関係持ってしまったんだよ……」


 繁はキッと睨み付ける。そして、テーブルに置いてあるナイフを握り、それを突き付けた。


「お前が言わないんだったら、俺が言ってやろうか!! すべて俺が明かしてやろうか!!」


「!!」


 森屋は一瞬たじろいだ。


「おい、お前、何を知っている……」


「お前は、知ってて綾子さんを抱いた。腹違いの妹だと知ってな」




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