
未知夢
第15章 隠人
「前に言ってた事と違うじゃねえか」
〔俺のことはどうでもいい。お前、ここは意識の世界や〕
「わかった。早く夢塊ってのを出せ!!」
繁は話を聞いていなかった。
〔未知夢やないって!! 話を聞けタキシゲロ!〕
「滝繁だ!! 子供みたいな言い合いやめよう。で、なんだよ意識の世界って」
繁はその場に座り込む。
〔赤い石の……まあ、副作用みたいなもんだ〕
「なんだよそれ!?」
〔だから、赤い石は取るなって言ったんだよ。帰れなくなるのともうひとつ厄介なのがあるんだよ〕
「厄介なの? まあ、楽しみにしておけって。ここに来たってのがそうなる前兆なんだ。なるほど、そう言うことだ……あれ? なんか、おかしい。うまく喋れないぞ……」
〔そろそろ出てきたようだ。だから、何が出てきたんだよ……ほらな〕
互いが互いの言葉を間に交差させながら、発している。
繁は訳がわからず、無言でうろたえた。
「なんだよ今の……おい……」
〔なんだよ……〕
「楽しみだ」
‥‥
………
――――
『ビヨ〜〜ン』
「それ、やめっ!!」
〔俺のことはどうでもいい。お前、ここは意識の世界や〕
「わかった。早く夢塊ってのを出せ!!」
繁は話を聞いていなかった。
〔未知夢やないって!! 話を聞けタキシゲロ!〕
「滝繁だ!! 子供みたいな言い合いやめよう。で、なんだよ意識の世界って」
繁はその場に座り込む。
〔赤い石の……まあ、副作用みたいなもんだ〕
「なんだよそれ!?」
〔だから、赤い石は取るなって言ったんだよ。帰れなくなるのともうひとつ厄介なのがあるんだよ〕
「厄介なの? まあ、楽しみにしておけって。ここに来たってのがそうなる前兆なんだ。なるほど、そう言うことだ……あれ? なんか、おかしい。うまく喋れないぞ……」
〔そろそろ出てきたようだ。だから、何が出てきたんだよ……ほらな〕
互いが互いの言葉を間に交差させながら、発している。
繁は訳がわからず、無言でうろたえた。
「なんだよ今の……おい……」
〔なんだよ……〕
「楽しみだ」
‥‥
………
――――
『ビヨ〜〜ン』
「それ、やめっ!!」
