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未知夢

第15章 隠人

 都市伝説のような未知なる話がおきている。


 そう、誰も気が付いてないだけで、近くに未知な出来事が起こってるのかもしれません。


 姿 無心 あなたと好転を祈る。←




 文章はここまでだった。


 やっと、結末をむかえたようだ。


 何かのブログでもない。ただ、文章が映し出されただけで、リンク先も何も出なかった。


「なんだよこの話……文章は雑で、たまに訳がわからないことも書いて……ただ、これは俺の話なのか? 怖いくらい同じじゃねえか」


 繁はもう一度読み返した。


 結末以外、やはり自分が体験したこととほとんど同じだった。


 森屋に当てはまる人物の名前も、よく似ている。


 薄暗い小さな個室の中で、驚き、困惑した。


 問題はあの結末。自分が自分に刺されている終わり方をしている。


 もしかしたら、高円寺綾子を助けていなければ、こんな結末になっていたのかもしれない。


 繁は身震いした。




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