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未知夢

第4章 容疑

「えっ……なに!?」


 繁は突然のことで動転した。


 よく見れば警察官もいる。


 一人の男がふところに手を入れると、黒い長方形の物を出した。警察手帳だった。


「我々はこう言う者です。滝繁さんだね」


「え!? は、はい」


 相手は刑事だった。鋭い目付きが、繁を突き刺す様に見る。


 すると、もう一人の男性の刑事が1枚の紙を突き付けて言った。


「滝繁! 森屋隆弘殺害の容疑で逮捕状が出てる。署まで同行願おう」


「あ、そうなんすか? ちょっと待って今すぐ準備を……て、エエエェェーーーッ!!!!」


 繁は驚愕した。


 森屋が殺された!?


 誰に?


「あ、俺か……て、違う違う違う!! 俺はやっていない!」


 すでに手首には銀色の輪っかがはめられていた。


「うそぉーっ! ちょっと……何が? 違うって……」


 繁は意味が分からずにうろたえる。



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