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未知夢

第7章 誤認

『バァーーーン!!!!』


「滝繁!! いるかぁーーっ!!」


 勢いよくドアを叩き開け、昨日の刑事が怒鳴る様に声を上げて入ってきた。


 突然の激音と、響くような声に反応したのか、浦賀が一瞬、背筋を伸ばして机に項垂れた。


「ええっ!?」


 繁は入ってきた刑事より、急にビクついて痙攣をおこしている浦賀の様子に驚いた。


 ゆっくりとスローな動きでうつぶせたと思ったら、口から泡を吹き出し、カニ状態になっている。


 刑事は繁の肩を掴んだ。


「滝……釈放だ。まずここから出ろ」


「はぁ? なんで?」


「なんでじゃないだろ!! 普通はそこで喜ぶだろ!!」


「いきなり、普通じゃあり得ない展開で来たから驚いたんですよ!!」


 そう反論するが、気になるのは浦賀だ。




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