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未知夢

第7章 誤認

 刑事は笑いながら言った。


「そしたら、下の名前で呼ぶと、刑事刑事になるんですね」


「親を恨むよ。こんなふざけた名前つけやがって……だから、なぜかガキの頃のあだ名が部長刑事だった」


 繁は壁をかきむしりながら笑いをこらえた。




 まだ、こらえていた。





 もっとこらえた。






 酸欠になりかけた。




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