
未知夢
第7章 誤認
自分とまったく同じ指紋の持ち主、つまり、本当の真犯人。
「ほら、僕の言った通りでしょうが!! 同じ指紋の者って、いるんですよ!!」
鼻息を荒くし、顎を突き上げて言う繁に対して、イラっときながら、刑事は先を進めた。
「指一本くらいなら似たようなものはあるかも知れんが、あいつはすべての指紋が一致するんだ……お前と同一人物の様にな……」
「あり得ないっすね……僕もあぁは言ってましたが、まさか……」
「やつは白鳥沢美智雄と言うそうだが、そんな人物に知り合いはいないか?」
「いませんよ。漢字6文字の知り合いなんてそうそういないでしょ」
「向こうも漢字2文字の知り合いはいないと言っていた。てか、よくフルネームが漢字6文字ってわかったな」
繁は白鳥沢が、血縁関係もない、お互いにアカの他人だとは思えなかった。
「生き別れた双子?」
「ほら、僕の言った通りでしょうが!! 同じ指紋の者って、いるんですよ!!」
鼻息を荒くし、顎を突き上げて言う繁に対して、イラっときながら、刑事は先を進めた。
「指一本くらいなら似たようなものはあるかも知れんが、あいつはすべての指紋が一致するんだ……お前と同一人物の様にな……」
「あり得ないっすね……僕もあぁは言ってましたが、まさか……」
「やつは白鳥沢美智雄と言うそうだが、そんな人物に知り合いはいないか?」
「いませんよ。漢字6文字の知り合いなんてそうそういないでしょ」
「向こうも漢字2文字の知り合いはいないと言っていた。てか、よくフルネームが漢字6文字ってわかったな」
繁は白鳥沢が、血縁関係もない、お互いにアカの他人だとは思えなかった。
「生き別れた双子?」
