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未知夢

第8章 時間

 すると……。


「おいっ!! 誰だっ!?」と、奥から男性の声がした。


 繁は驚いて中を見た。


「え? なに?」


 奥から頭の薄い50歳くらいの小太りな男性が出てきた。


「誰だ! なにしとるんだ! 警察呼ぶぞ!」


 男性はそう言いながら玄関まで歩いてきた。


 警察を呼ぶって、警察にはついさっきまでいたのだ。


「ちょ、ちょっと! ここは僕の部屋ですよ! なに勝手に入ってんですか!」と、繁は隙間から顔を覗かせて言った。


「何を言っとるんだ? わしはここに10年以上住んでるんだ。帰れ帰れ!」


「帰れって、いま帰ってきてるんだよ!! なに訳わからんこと言ってんだよ!! あんたこそ出ていけよっ!」


「帰れ! 本当に警察を呼ぶぞ!!」



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