咲き乱れる桜
第1章 囚われた少女
パサッと落ちる着物
襦袢姿になった女
「……それもだ。」
涙を流しながら
懸命に首を振る。
これだけは、イヤだと言ってるかのように
「あんまり、土方さんを
怒らさないほうがいいよ?
なんたって、鬼の副長なんだから。」
そう、言いながら
女に近づく沖田……
「ほら、サッサと脱げばいいんだよ。」
逃げようとしたら
シュルッと
帯が解ける……
はだけた、襦袢を手で引きながら
女はその場に
ペタリと腰をつけた。
襦袢から覗く白くて細い足
露わになった肩
それを見て
無意識に喉が鳴った…
「総司、簪をとれ。」
「はいはい。わかってますよ。
簪は、武器ですもんね?」
動けない女なんて御構い無しで
簪を器用に
取っていく沖田
全部取り終えて
パサッと
髪が流れ落ちた……
「……さぁ、始めましょうか?
彼女の、取り調べを……クスッ」