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お嬢様♡レッスン

第118章 Last Lesson♥幸せになりましょう

そんな二人の遣り取りを見て、柳瀬はクスクスと笑っていた。

「本当に仲が宜しいですね。こんな風に言い合いをされるなんて…」

「柳瀬さん、言ってあげて下さい!子供っぽいからって…」

「いいんじゃないでしょうか?見ていて楽しいですよ?」

そう言って柳瀬はまたクスクスと笑う。

柳瀬から見たら、葛城は鉄壁の様な存在だった。

その彼がこんな砕けた表情や会話をしているのだ。

「それに…お嫌じゃないんでしょう?顔に書いてありますよ?愛しいって…」

「え!?」

「葛城さんも…。もう暫く辛抱して下さい。今、一生懸命、メイドの皆も覚えておりますから…それとも、葛城さんが覚えて下さいますか?」

「え?」

「いいですね。私が覚えますよ」

柳瀬の言葉を受けて葛城は椅子から立ち上がると、シャツの袖を捲った。

「葛城さんのように器用な方でしたら、直ぐに覚えられるでしょう」

そう言うと柳瀬は、場所を葛城に譲った。

「え?ちょっ!?柳瀬さん?」

「お嬢様、私よりも愛する方にマッサージをして頂いた方が、より効果的ですよ?」

そう言って柳瀬はまた、クスクスと笑う。

「葛城さん。オイルは掌にたっぷり取って、暫く温めて下さい」

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