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お嬢様♡レッスン

第119章 それから…

しかし、彼等が子供達の成長を楽しみにしている事は間違いない。

ウィリアムは日本に来る度に、双子だけではなく、息子にもお土産をたくさん届けてくれるのだから。

葛城とウィリアムの遣り取りを苦笑しながら見ていた綾芽に気付くと、葛城は彼女に近寄り、耳打ちする。

「もし、二人をイギリスに嫁がせるとなると、慎一郎だけでは寂しいでしょう。もっと子作りに励まないといけませんね。今夜もたっぷり愛して差し上げますからね?」

彼はそう言うとニッコリと微笑んだ。

彼の言葉に顔を赤くすると、コクリと頷く。

40歳を迎えた葛城の体力は、まだまだ衰えを知らず、今でも毎晩、綾芽と肌を重ねている。

彼によって更に開発された綾芽の身体は、夜毎彼を求めて疼き、彼との繋がりがないと落ち着いて眠れない程だった。

そして葛城もまた、まだ若い綾芽に夢中なのである。

四人目の誕生も、そう遠くない未来になりそうだ。

会議を終え、その後に予定のない三人はその足で東乃宮の邸に向かう。

宗佑は会議の後に、政府の有識者会議に参加をする予定で、一足先に社を出ていた。

三人を乗せた車が東乃宮邸に着くと、可愛らしい幼児達の声に出迎えられる。

高月に抱かれた慎一郎、そして白河に抱きかかえられた双子の万理依と璃理依が、三人を出迎えた。

可愛い子供達と愛する人に囲まれて、綾芽はとても幸せだった。

両親を一度に失い、絶望の淵に立たされていた自分に訪れた幸せを子供達の額にキスを贈りながら噛み締める。




「ただいま」




~*Finis*~
 2015.11.23.

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