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お嬢様♡レッスン

第20章 Lesson 8♥おもてなしの心を学びましょう

「うぉっ!?ちょっ!広夢っ!止めろって!」

「いいから、力を抜いて下さいね?」

「なっ!ああっ!駄目だって!ああっ!ヤバっ!!」

白河がそう叫ぶのと同時に彼の身体が痙攣し、綾芽の中に精を吐き出してしまった。

「あー!!馬鹿っ!中に出しちまったじゃねーかっ!」

「大丈夫ですよ。お嬢様にはアフターピルを服用して頂きますから…」

「って言うかまだ、お嬢様イかせてねぇしっ!」

「おや、まだでしたか?私達をイカせようと必死でそれどころかではなかったのですね?すみません」

「いえ、私はいいんですけど…」

綾芽は身を起こして2人のやり取りを見ていた。

「良くないだろっ!俺はアンタをイかせてーしっ!」

「巽、お嬢様に向かって『アンタ』とは何事です!」

そう言って柳瀬は白河の頭をパシッと叩く。

「お嬢様、すみません。飛んだ御無礼を…」

「いえ、構いませんよ?」

「ほ~ら!お嬢様は広夢と違ってお心が広いんだよ───だっ!」

そう言って白河は柳瀬に“あっかんべー”として見せる。

柳瀬は小さく溜息を吐くと、綾芽を立ち上がらせ『取り敢えず中の物を掻き出しましょう』と言って、バスルームに彼女を促した。

「巽はここを片付けておいて下さいね?」

「わーたよっ!片付けますよ!」

「頼みましたよ?」

そう言うと柳瀬は綾芽を連れて行ってしまった。

1人取り残された白河はブツブツと独り言を言いながら、部屋を片付け始める。

念願のお嬢様との初エッチだったのに、広夢に手伝いを頼むのではなかったと。

もっと綾芽と楽しみたかった。

「アイツ、結構ノリがいいし、いい女だし…」

素の自分を出しても嫌な顔一つしなかった。

自分達と同じ庶民の中で育ったからなのか、それとも元々寛容な性格なのか。

「やべぇ…惚れたかも…」


白河 巽

21歳。

恐れていた身分違いの恋。彼がどんな選択をし、どのような結果を迎えるのかは神のみぞ知る。

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