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お嬢様♡レッスン

第21章 Lesson 9♥ご奉仕しましょう

あの後、綾芽は柳瀬に連れられてバスルームに行き、白河が彼女の中に放出してしまった精子を掻き出すと言う名目の下、散々中を掻き回されイカされた。

約束の前立腺マッサージは、翌日のレッスンでとの約束をして、柳瀬からは解放されたのだが、夜は白河が離してくれなかった。

しかし、綾芽は白河と過ごすのは嫌ではなかった。

普通の女の子としてフランクに接してくれる白河と一緒に過ごすのは楽だったからだ。

そんな白河とも、朝になればお別れとなり、交代で他の執事がやって来る。

本日の執事は前日に約束を交わした柳瀬である。

そして現在、柳瀬に誘われて朝食前の庭の散歩中である。

生け花のレッスンに使う花を選ぶ為でもあるが、レッスンは既に始まっていた。

「華道の精神は単に花を“美しい物”として飾るのではなく、“生き物”として尊び、自然を表現し、それにより自分の心を悟りに導くというところにあります。神道や仏教と密接な関係にあるんですよ」

庭を歩きながら柳瀬は華道の精神を説く。

流派に寄って、技法や様式は様々である事、流派に寄って伝統花と言う物があり、それには素材の組み合わせだけでなく、いけ方、考え方には厳しく定めがあり、自由な解釈による創作はされない事等々。

花を選びながら説明していく。

「花を生けてみればお分かりになるかと思いますが、その時の精神状態が現れて大変興味深いですよ?」

そう言いながら柳瀬は一輪の花を花鋏で切り取ると綾芽の髪に挿した。

「お似合いです」

柳瀬に微笑みながらそう言われ、綾芽の心臓はドキドキと高鳴った。

ここの執事達は皆、無駄にイケ面過ぎると綾芽は思う。

いつもドキドキさせられっ放しだ。

人が生涯の心拍数が決まっていると言うが、もしそれが本当なら間違いなく自分は早死すると綾芽は思った。

「お嬢様、こちらへ」

柳瀬に手を取られ案内された先には、木の苗が植えてあった。

「父がお嬢様のお越しになった日に植えた物です。今は私が世話をさせて頂いているのですが、まだ葉が出ていないので、種類がよく分からないんです。どんな花が咲くのか楽しみですね?」

「ええ!とっても楽しみです!」

「でも、この花が咲くよりも、私は貴女が咲き乱れるのが見たいですが…」

柳瀬の微笑みが穏やかな物から妖しい物へと変化する。

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