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お嬢様♡レッスン

第22章 オフの執事達Ⅲ

「お疲れ~」

「おーう!お疲れ!」

「お疲れ様」

「お疲れ様っす」

仕事を終えた代々組の執事達。

宿舎に帰る途中で顔を合わせた。

葛城は本館内に専用の部屋があり、高月も別館のトップである為、別館内に専用の部屋を持っている。

彼等は幼い頃からこの敷地内にある、使用人専用の宿舎(ファミリータイプ)で育ったが、執事見習いとなった今は、独身者向けの宿舎に移り住んでいる。

「今日は誰の部屋で飲む?」

琉聖がそう言って皆の顔を見回すと

「偶にはお前の部屋にしようぜ!」

と真琴が答える。

「新作のDVDが入ったから、皆で見ようぜ」

「え~?俺、パス!」「俺も!」

とは琉聖と巽。

「何でだよ?」

「どうせエロDVDでしょ?俺、興味ないもん」

「俺も~」

「何だよ!この前迄『新作まだか?』って言ってたじゃんか!?」

「だって…」「ねぇ?」

琉聖と巽が意味ありげに視線を交わす。

二人曰く、『お嬢様とのエッチを思い出す方が何倍も抜ける』そうだ。

「くっそ~!!」

お嬢様とまだ結ばれた事のない真琴は地団太を踏んだ。

「まぁ、まぁ、マコ兄。俺が付き合うっすよ?」

莉玖が真琴を宥める。

「どうせお前も明日になったら、お嬢様とエッチな事するんだろっ!?」

明日は杜若初の乗馬のレッスンである。

「いや、しないっすよ?」

「えっ?何でだよ?」

「そんなに毎日やってたら、お嬢様の身体がもたないと思うんすよね」

「だから遠慮するの?」

「遠慮って言うか…お嬢様とは従兄弟同士だし…」

「そんな事、気にするな!俺はこの前、お嬢様の『お兄ちゃん』になったぞ!!」

「だからエッチしなかったの?」

「あ、いやそんなんじゃないけど…」

「お嬢様の事を考えながら抜いてて本人に見られるってどんだけ間抜けなの?」

「うるせー!!」

「そうだよなぁ?ムラムラしたんだったらやっちゃえば良かったのに」

「俺はお前等とは違う!お嬢様のお身体を思ってだな…」

「そんなの意気地無しの言い訳にしか聞こえないね。リクの場合、従兄弟同士は結婚出来るけど、やっぱ血の繋がりが気になるのは分かる。けどマコにはないでしょ?」

「お前なぁ…お嬢様はダッチワイフじゃないんだぞ!?お身体だって何度も擦られてりゃ傷だって付くかもしんねぇだろ?それを労わって何が悪いんだ?」

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