お嬢様♡レッスン
第24章 Lesson10♥騎乗してみましょう
今から遡る事1時間前の事。
杜若親子が馬達に鞍を付けて居ると、高月がやって来た。
「これがお嬢様のお乗りになるシラユキ号ですね?」
そう言って声を掛けて来る。
「おはようございます。高月さん」
杜若(父)が高月に挨拶をする。
「おはよう御座います。貴方もレッスンに参加されるのですか?」
「いえ、私は鞍を取り付けたら後はコイツが…」
「そうですか。おや、鞍はブリティッシュ式ですね」
「ええ。基本姿勢を学ぶにはこれが宜しいかと…」
「そうですねぇ…。でも今日は初めてでしょう?お一人で乗られるのは危ないのではないですか?」
「シラユキは穏やかな性格ですし、大丈夫だと思いますが…」
「どうでしょうねぇ?私はお嬢様に万が一の事がないかと心配なのですよ」
「それは私共も同じ気持ちですよ」
「どうでしょう?今日は感覚を掴んで頂くと言う事で、鞍はホーンの着いたウエスタン式にして、お嬢様にはホーンに掴まって頂き、杜若君が後ろから手綱を取ると言うのは?それなら安全なのでは?」
「まぁ、確かに…」
「でしたら、そうして下さい。先ずはお嬢様には馬の動きに慣れて頂く事が一番だと思いますので」
「分かりました。高月さんがそう仰るのでしたら」
「私の様な素人の意見に耳を傾けて頂きまして有難う御座います」
「いえいえ。それでは鞍を変えますので、失礼します」
「はい。宜しくお願いします」
高月はにっこり笑顔で会釈をして去って行った。
「親父、どうしたんだ?何故鞍を外す?」
「今日はお前はお嬢様の後ろに乗れ。お嬢様にはホーンを掴んで貰ってお前が手綱を握るんだ」
「えっ!?何で?」
「高月さんが、その方が安全だろうと。俺もまぁ、お前が手綱を握っている方が安全だと思うんでな。ウエスタンに変えるぞ?」
「あ、ああ。分かった」
イマイチ理解は出来ないが、そう言う事であれば仕方がない。
莉玖は自分が乗る筈だったサテライト号を馬房に戻した。
「ごめんな?後で遊んでやるからな」
そう言って鼻面を軽く叩いてやる。
サテライトは少し不満気にブルブルと首を振った。
「本当にごめんな?後でまた来るからな?」
そう優しく声を掛けてから、莉玖は高月に提出する書類の束と共に別館へと向かった。
杜若親子が馬達に鞍を付けて居ると、高月がやって来た。
「これがお嬢様のお乗りになるシラユキ号ですね?」
そう言って声を掛けて来る。
「おはようございます。高月さん」
杜若(父)が高月に挨拶をする。
「おはよう御座います。貴方もレッスンに参加されるのですか?」
「いえ、私は鞍を取り付けたら後はコイツが…」
「そうですか。おや、鞍はブリティッシュ式ですね」
「ええ。基本姿勢を学ぶにはこれが宜しいかと…」
「そうですねぇ…。でも今日は初めてでしょう?お一人で乗られるのは危ないのではないですか?」
「シラユキは穏やかな性格ですし、大丈夫だと思いますが…」
「どうでしょうねぇ?私はお嬢様に万が一の事がないかと心配なのですよ」
「それは私共も同じ気持ちですよ」
「どうでしょう?今日は感覚を掴んで頂くと言う事で、鞍はホーンの着いたウエスタン式にして、お嬢様にはホーンに掴まって頂き、杜若君が後ろから手綱を取ると言うのは?それなら安全なのでは?」
「まぁ、確かに…」
「でしたら、そうして下さい。先ずはお嬢様には馬の動きに慣れて頂く事が一番だと思いますので」
「分かりました。高月さんがそう仰るのでしたら」
「私の様な素人の意見に耳を傾けて頂きまして有難う御座います」
「いえいえ。それでは鞍を変えますので、失礼します」
「はい。宜しくお願いします」
高月はにっこり笑顔で会釈をして去って行った。
「親父、どうしたんだ?何故鞍を外す?」
「今日はお前はお嬢様の後ろに乗れ。お嬢様にはホーンを掴んで貰ってお前が手綱を握るんだ」
「えっ!?何で?」
「高月さんが、その方が安全だろうと。俺もまぁ、お前が手綱を握っている方が安全だと思うんでな。ウエスタンに変えるぞ?」
「あ、ああ。分かった」
イマイチ理解は出来ないが、そう言う事であれば仕方がない。
莉玖は自分が乗る筈だったサテライト号を馬房に戻した。
「ごめんな?後で遊んでやるからな」
そう言って鼻面を軽く叩いてやる。
サテライトは少し不満気にブルブルと首を振った。
「本当にごめんな?後でまた来るからな?」
そう優しく声を掛けてから、莉玖は高月に提出する書類の束と共に別館へと向かった。