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お嬢様♡レッスン

第35章 お嬢様の悩みⅡ

(玩具なんか使わなくても…)

葛城が自分に触れていると想像するだけで、感じてしまう。

葛城の大きな掌が綾芽の胸を包み、揉みあげる。

少し隆起し始めた先端を葛城の唇が掠める。

それを思い出し、綾芽は自分の胸の尖りを優しく指先で撫でた。

「あ…ん」

葛城の熱い舌が胸の先端を転がしている所を想像して、綾芽は指先でそれを引っ掻く様に何度も弾いた。

「ああん!」

(葛城さんに舐めて貰いたいよ…声が聴きたい…)

葛城を想うと胸が切なくなるばかりだ。

(少しでも良いから声が聴きたい)

そう思うと居ても立っても居られなくなり、綾芽はスマートフォンを手にした。

(でも…出て貰えなかったら…)

そう思うと悲しくなった。

そこで綾芽は非通知で掛ける事にした。

そうすれば、祖父からの電話だと思って出てくれるかも知れない。

綾芽は祈る様な気持ちで、通話ボタンをタップした。

2、3回コール音が鳴ったあと、『はい』と言う葛城の声が聴こえた。

『旦那様ですか?いま、立て込んでおりまして…』

慌てた様な葛城の声に、女の声が被さる。

『ちょっと!葛城早くっ!』

(え!?恵莉奈さん?…やっぱり恵莉奈さんと…?)

『ああ!もう…ビショビショじゃないですか、お嬢様…』

(姫川さんも居るの?3人で何を…)

『ああん!もう!早くしてっ!我慢出来ない!』

切羽詰まった恵莉奈の声が聴こえてくる。

『ちょっと待って下さい!あの、すみません後で掛け直し…』

綾芽はあらぬ想像をしてしまい、思わず涙が込み上げ、嗚咽を漏らしてしまった。

「うっ…ひっく…」

『……?…………!!』

葛城の息を飲む音で、綾芽は吾に返る。

(いけない!)

綾芽は慌てて通話を切ると、ベッドに突っ伏して静かに泣いた。

葛城は今、恵莉奈と共に居るのだ。

濡れている恵莉奈。

切羽詰まった声。

綾芽は恵莉奈を抱く葛城を想像し、頭の中で恵莉奈を自分に置き換えてみる。

葛城の大きな手が乳房を包み、円を描く様にそれを捏ね回す。

綾芽はそれを想像しながら、自分の乳房を鷲掴みし、揉みしだいた。

胸の先端を指で摘み、クリクリと捻った。

「んあっ!葛城さん…」

彼の事を思うだけで、身体の奥に火が点るのを感じた。

綾芽はこの日、初めて自分自身を慰めるやり方を覚えたのだった。

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