お嬢様♡レッスン
第37章 お嬢様の熱い夜
綾芽が“大人の玩具”を前に悩んでいる頃。
葛城は、ある人物から呼び出されていた。
本音を言えば会いたくない人物ではあるが、綾芽は彼を許し、恵莉奈と共に滞在する許可を与えてしまったので、仕方が無い。
もう直ぐ業務報告の時間だったのだが、一日の最後でトラブルに見舞われた。
葛城は道具を一式手にすると、恵莉奈達の部屋へと向かう。
客室に入ると部屋の惨状は、目を覆いたくなる物だった。
浴室から漏れた水が、居室に大量に流れ出ており、アンティークのトルコ絨毯を水浸しにしている。
客室の湯船は、ネコ脚の置き型タイプで、シャワーとカランは壁から突き出た形ではなく、床から立ち上がった細身の真鍮のパイプが2本、剥き出しになってたっているデザインなのだが、その真鍮のパイプが、ポッキリと真ん中から折れ湯水が吹き出し、それが居室へと流れ出ていた。
それを止めようと恵莉奈が必死に抑えている姿は何とも滑稽だった。
天罰が下ったのだと葛城は思ったが、こちらとしても不味い状況である事には変わりがない。
「葛城っ!早くっ!コレを何とかして頂戴!!」
「何とかしろと申されても…ここまで派手に折れておりますと、私の手には負えません」
「はあぁぁぁ!?貴方、家令でしょ?スーパー使用人でしょ!?何で出来ないのよっ!」
「修繕担当の者を今、呼びますので、もう少々そのままでお待ち頂けますか?」
「分かったわよっ!早くしてよっ!」
「畏まりました。それでは連絡を取りますので、今暫くお待ち下さい」
葛城はそう言うと、一旦その場を離れて、担当の使用人に電話を掛けた。
本当の事を言えば、水を止める事は葛城にも出来る。
2階の配管の元栓を締めればいいだけなのだ。
葛城のちょっとした悪戯心である。
もう、遅い時間なので担当者は寝ていた。
しかし、急いで来てくれる様だが、それでも5分はかかるとの事だった。
綾芽が葛城に電話を掛けたのは、修繕担当者がそろそろ到着すると言う頃合であった。
恵莉奈も葛城が到着する迄の時間と合わせると、10分近くもそのままだった為、我慢の限界が訪れていた。
「あれ?お嬢様、まだやってらしたんですか?」
「姫川っ!あんた主人を放って何処行ってたのよ!」
「ああ、すみません。旦那様に業務報告を…」
「そんな事は良いから、早く変わりなさいよ!」
葛城は、ある人物から呼び出されていた。
本音を言えば会いたくない人物ではあるが、綾芽は彼を許し、恵莉奈と共に滞在する許可を与えてしまったので、仕方が無い。
もう直ぐ業務報告の時間だったのだが、一日の最後でトラブルに見舞われた。
葛城は道具を一式手にすると、恵莉奈達の部屋へと向かう。
客室に入ると部屋の惨状は、目を覆いたくなる物だった。
浴室から漏れた水が、居室に大量に流れ出ており、アンティークのトルコ絨毯を水浸しにしている。
客室の湯船は、ネコ脚の置き型タイプで、シャワーとカランは壁から突き出た形ではなく、床から立ち上がった細身の真鍮のパイプが2本、剥き出しになってたっているデザインなのだが、その真鍮のパイプが、ポッキリと真ん中から折れ湯水が吹き出し、それが居室へと流れ出ていた。
それを止めようと恵莉奈が必死に抑えている姿は何とも滑稽だった。
天罰が下ったのだと葛城は思ったが、こちらとしても不味い状況である事には変わりがない。
「葛城っ!早くっ!コレを何とかして頂戴!!」
「何とかしろと申されても…ここまで派手に折れておりますと、私の手には負えません」
「はあぁぁぁ!?貴方、家令でしょ?スーパー使用人でしょ!?何で出来ないのよっ!」
「修繕担当の者を今、呼びますので、もう少々そのままでお待ち頂けますか?」
「分かったわよっ!早くしてよっ!」
「畏まりました。それでは連絡を取りますので、今暫くお待ち下さい」
葛城はそう言うと、一旦その場を離れて、担当の使用人に電話を掛けた。
本当の事を言えば、水を止める事は葛城にも出来る。
2階の配管の元栓を締めればいいだけなのだ。
葛城のちょっとした悪戯心である。
もう、遅い時間なので担当者は寝ていた。
しかし、急いで来てくれる様だが、それでも5分はかかるとの事だった。
綾芽が葛城に電話を掛けたのは、修繕担当者がそろそろ到着すると言う頃合であった。
恵莉奈も葛城が到着する迄の時間と合わせると、10分近くもそのままだった為、我慢の限界が訪れていた。
「あれ?お嬢様、まだやってらしたんですか?」
「姫川っ!あんた主人を放って何処行ってたのよ!」
「ああ、すみません。旦那様に業務報告を…」
「そんな事は良いから、早く変わりなさいよ!」