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お嬢様♡レッスン

第37章 お嬢様の熱い夜

そう言うと、葛城は綾芽の顔中に口付けを落とし、そして部屋を出て行った。

「くぅ~~~~っ!!」

幸せ過ぎて身悶えながら、綾芽は枕にぽすんと顔を埋める。

枕や布団には、葛城の匂いが残っていた。

それを思い切り吸い込み、彼に包まれている気分に浸った。

しかし、幸せな気分だけに溺れている訳にもいかない。

多分、高月には直ぐにバレるだろう。

彼は洞察力に優れている。

一度彼の手を取ったくせに、その手を振り払おうとしている。

自分は何て酷い人間なのだろう。

しかし、葛城の気持ちを知った今、自分の気持ちを抑える事等、出来ない。

ちゃんと今の気持ちを伝えよう。

そう思いながら、綾芽は心地好い疲労感に身を委ね、目を閉じた。

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