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お嬢様♡レッスン

第44章 甘い消毒

「綾芽様!お待たせして申し訳御座いません!」

そう言って控えの間のバスルームの扉を開くと、シャワーを流したまま蹲り、自分の身体を抱えて肩を震わせている綾芽の姿があった。

「うっ…ひっ…く…」

(やはり泣いておられたのか…)

葛城は、着衣を全て脱ぎ、綾芽と同じ生まれたままの姿になると、そっと彼女を抱きしめた。

“ビクン”と綾芽は身体を震わせると、顔を上げる。

そして、葛城の存在に気付き、彼の胸に縋り付いた。

「綾芽様…」

葛城は綾芽の頤を掬い上げると、軽く、そして優しく口付ける。

「ん…」

啄む様な短い口付けを繰り返し、そしてそれを次第に長く深いものへと変化させていく。

葛城が舌を差し出せば、綾芽はそれに自分の舌を絡め、彼女が舌を差し出せば、今度は彼がそれに自らの舌を絡めた。

「んっふぅ…」

2人は湯の雨に打たれながら、暫くの間、夢中で口付けを交わす。

その間中、葛城の手は綾芽を安心させる様に、優しく背中を撫で続けた。

「っはぁ…葛城さ…ん」

綾芽の声が、次第に熱を帯びる。

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