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お嬢様♡レッスン

第46章 お爺様とのお散歩

「でも…黒崎さんは…」

「ああ、そうか!黒崎は院に戻りたいって言っていたね。では、それは彼の判断に任せよう。海外がいいかな?それとも国内?」

「では、国内で…」

「それじゃあ、あの子達もまだ知らない所にしよう。実はこの前、島を買ってね…」

何やら祖父は楽しそうである。

「いずれは自然を楽しめる施設を作るつもりだけど、その前に色々と調査が必要だ。だから、それをキミ達にお願いしたい。やってくれるかな?」

「はい。勿論です」

「心配しなくても、テント生活とかではないから。電気も水道も通っているし、住める建物も建ててあるから」

「はい。私はテントでも平気ですよ?」

「ははは。頼もしいね。しかし、大事な孫娘にそんな事、させる訳にはいかないよ!どんな生き物が居るか分からないんだから」

「ええっ!?」

「だから気を付けるんだよ?」

「は…はい。分かりました…」

「それじゃあ、早速、あの子達に話をしてくるから、キミは安岡君にでも頼んで支度をしなさい」

「えっ?今からですか?」

「善は急げというからね!」

「分かりました」

思わぬ方向に話は進んだが、これは綾芽に任された初めての仕事だ。

先々の不安はあるが、今は宗佑の期待に応えられる様に頑張らなくては。

そして高月の気持ちが落ち着いてくれる様、祈る綾芽なのであった。

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