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お嬢様♡レッスン

第47章 電車の中での秘め事

祖父・宗佑指揮の下、別荘地の調査に向かう事になった綾芽。

お供は速水、柳瀬、白河、黒崎の四人となった。

杜若は乗馬の練習があるからと言って不参加だ。

あれよあれよという間に準備は整い、彼等は今、新幹線の中である。

「リクも来れば良かったのにね~?」

アタリメを咥えながら速水が言った。

「仕方がないわよ。オリンピック選手候補なんだから」

綾芽も残念に思いながら、そう返す。

「マコ兄は何でいんの?大学院に戻るんじゃなかったっけ?」

白河は缶ビールを傾けながら、黒崎に尋ねる。

「リクが行けないからだよ!お前らが、お嬢様に無理させないか、監視役なの!!」

「でも、何で新幹線なの?飛行機の方が早いでしょう?」

柳瀬が尤もな疑問を投げかける。

「馬鹿だねぇ…飛行機だったら、横に並ぶしかないじゃん?でも、新幹線なら、こうしてシートを回転させて皆で座れるじゃん?」

「俺、1人だけどな!」

黒崎がぶつくさ一人ごちる。

それを速水が宥めた。

「まぁ、まぁ…。後でお嬢様の隣の席にしてあげるから、落ち着いて」

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