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お嬢様♡レッスン

第47章 電車の中での秘め事

「ふふっ!」

「どうかしましたか?お嬢様?」

「仲が良いなって思って。お仕事じゃない時はこんな感じなんだなぁって」

「そうでした!油断してました。済みません。これはお仕事でした」

綾芽の言葉に、速水が姿勢を正した。

「あっ!気にしないで?修学旅行みたいで楽しいわ。私、行った事がないから…」

「お嬢様…」

「やぁねぇ…。私、何か変な事、言ったかしら?」

「あ、いいえ!お嬢様、臨海学校と修学旅行だと思って楽しみましょうね!」

黒崎が、明るい声で雰囲気を変える。

「ええ!皆さんも私の事をお嬢様ではなく、同級生の“綾芽ちゃん”として扱って下さいね?」

「いいんですか?」

速水が念を押すように尋ねた。

「勿論ですよ!」

「よっしゃ!綾芽も敬語なしな?」

白河がそう言ってニカッと笑う。

綾芽は『了解』と答えると、ビールの缶に手を伸ばした。

「おっ?イケル口?」

「あんまり強くはないけどね?」

そんなこんなで、綾芽達の旅が始まった。

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