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お嬢様♡レッスン

第48章 島に上陸!

その島へは、呉の港から船で約20分の所にあった。

「上陸一番乗り~!」

黒崎はそう言ってはしゃぎながら、島の大地を踏みしめる。

そして、綾芽に手を差し伸べると、彼女の手を取り補助をした。

「う~…」

「リュウ兄、大丈夫?」

速水は船酔いで、ふらふらになりながらの上陸。

それを心配そうに見ながら、柳瀬と白河は荷物を下ろす。

「食料は1週間分ありますが、取り敢えず3日後に一度様子を見に参ります」

船長がそう言うと綾芽はペコリと頭を下げ、礼を言う。

「有難うございます。宜しくお願いしますね!」

港に戻って行く船を皆で見送り、その姿が小さくなると『それじゃあ、行きますか!』と黒崎の音頭で、皆が動き出した。

殆ど手を付けられていない、ほぼ自然のままの状態だった。

「綾芽ちゃん、足元に気を付けてな?」

黒崎が前を行きながら、綾芽に声を掛ける。

別荘を建てる時に仮設で切り拓いた道なのだろう。

舗装等はされていない為、所々ではあるが地面が凸凹している。

浜辺から内陸に向かって5分程歩くと、林の中からログハウスが現れた。

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