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お嬢様♡レッスン

第48章 島に上陸!

皆でワイワイと食べる夕食は楽しく、そして美味しかった。

でも、ふとした拍子に思い出してしまう。

葛城は今、どうしているのか。

高月は大丈夫だろうか。

そんな事を。

考えないようにしようと意識すればする程、思い出してしまう。

そんな時だった。

「綾芽ちゃん、ちょっといい?」

黒崎が綾芽に声を掛ける。

「え?」

「ここは五月蠅いから、あっちで話をしよう」

そう言って、黒崎はリビングに綾芽を誘った。

彼女は頷き、彼に従う。

黒崎は窓際のソファに座ると、綾芽もその隣に座った。

「綾芽ちゃん…。何か悩んでる?」

黒崎は何の前置きもせず、唐突に話を切り出した。

「そう見える?」

「うん。今朝、様子がおかしかったから…」

「…………」

「葛城さんの事?」

「えっ?」

「好きなんだろ?」

「どっ…どうして…?」

「見てれば分かるよ。それに…」

「それに?」

「この前、葛城さんが部屋に来ただろ?」

「えっ!?」

「あ、ごめん…。その…、見ちゃったと言うか…」

黒崎の言わんとする事に気付いて、綾芽は顔を真っ赤に染めた。

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