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お嬢様♡レッスン

第48章 島に上陸!

「あ…あの…わたっ…私と葛城さんの…」

そこまで、言ったところで黒崎は頷いた。

(きゃ━━━!!嘘でしょ━━━!?恥ずかし━━━!!)

「良かったなって、思ったよ。綾芽ちゃんの気持ちが通じて。ここ数日は充実してるみたいだったし。それが、今日になって何か空元気な様な気がしたから、どうしたのかなって…」

綾芽は黒崎の言葉に驚いた。

自分の事を良く見てくれている事に。

その事を伝えると、黒崎は笑ってこう言った。

「ははっ!俺は綾芽ちゃんのお兄ちゃんだからね。ちゃんと見てるよ?」

その言葉は綾芽の心を温かく包んでくれる様だった。

「マコお兄ちゃん…」

綾芽は黒崎の肩に頭を預ける。

何だか本当の兄の様な気がして、甘えたくなったのだ。

「いつも私を見ていてくれて有難う…」

黒崎の肩に凭れ掛かったまま、綾芽は呟くようにそう言った。

「綾芽ちゃん」

黒崎は、彼女の肩に手を回し肩を抱き寄せる。

暫く二人は無言で穏やかな時間を過ごした。

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